歯が痛い。

「お、そのベルト変わってるな」
「いや、コレ帯やで」
「え!?ホンマや!何でそんなもん巻いてるん?」
「流行るらそうと思って」
「流行るか!」
「流行るわ!テコンドーの靴かて流行ったやん!」
「いや、アレも微妙なとこやで。にしても帯は無理やで」
「そんなこと無いよ。コレなんかカッコエェやろ?」
「ん?あ!名前書くとこに『adidas』って書いてある!」
「ブランドもんや!どうよ?」
「いや、カッコエェかも知らん」
「やろ?黒地に白線3本って渋いやろ?」
「うん。でもコレ巻いてたら『オマエ何帯やねん!』って話になるけどな」
「それはどうでもえぇやん」
「店に買いに行っても『○○帯下さい』って言われへんやん?」
「・・・そう?」
「やっぱ流行らんで」
「・・・ちょっとトイレ」
「オイ!旗色悪くなったら逃げよった」
「フ〜、スッキリしたぁ」
「おかえr・・って何で頭に巻いてんねん!?」
「ちょっと気分良くなってもうて」
「ネクタイか!?まぁ、よぉ飲んでたもんな」
「で、何の話やったっけ?」
「『オマエ何帯やねん!』って話」
「あぁ、そうやった」
「何を白々しいことを。答え出せんで逃げたくせに」
「何を言うてんねん!答えは出てるわ!」
「じゃぁ、言うてみぃ!」
「見たら分かるやろ!酒気帯びや!」